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ITプロマネのブログ

IT業界、プロジェクトマネージャーのブログ

人を育て自分と向き合い、自分が育つ

◆人を育てる

おやじっぽい発言になるけど、やはり心配だから言っておきたい。
このソフトウェア業界に入って35年ほどになるが、大きく変わったなと思う点がある。どの企業にも人を育てる姿勢がなくなっている。ソフトウェア業界自体もそうだが、我々のユーザでもある一般企業も同様である。

恐らくバブルが弾けてから人を育てなくなったように思う。我々ソフトウェア業界の人間もユーザも余裕がない、常に追われている、常にすぐ結果を求められる。だから、新人や経験の浅い人材を手間ひまかけて育てるのではなく、できあがった技術者を買う。人間関係を構築することもなく、買った技術者の技術を使う。人間関係が構築されていないから、ものでも買うかのような”買う”という表現がぴったりだと感じてしまう。
実は、この現象はとても恐ろしい結果を生むことになる。

技術は人が身に付ける。技術者には技術の側面と”人間力”の側面がある。この”人間力”の側面をどう育てるかが、技術を育てるよりも遙かに難しい。しかし、この両面が育たないと一流の技術者にはなれない。SE(システムエンジニア)はユーザの様々な要望や実情をヒアリングし、システムを構築していく。この時、人を理解する力、受け入れる力、交渉する力など、すなわち”人間力”が大きくものを言うことになる。

ではどうやって自分の人間力を育てるのか。座禅を組む人、スポーツや武道などを通して自分を育てる人など様々だと思うが、最も古典的で身近にある方法は人(他者)を育てることである。

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◆人を育て、自分を育てる
人は何故か、自分と向き合うことが苦手だ。おそらく自分を否定しているからだと思う。しかし、人を育てていると否応なしに自分と向き合わざるを得なくなる。そして、ありのままの自分を受け入れることによって、自分自身が成長していくことになる。

買い物するユーザは技術力を買う。買い物される人も技術が売りだ。ここでビジネスは成立してしまう。ところが、買い物する人もされる人も”人間力”が育っていないのですぐにトラブルになる。そしてまた、買い換える。何度買い換えても同じこと。”人間力”の側面がお互いに育っていないのだから。

ちなみに”人間力”は育っていないが技術力は高い、という人は困ったことにプライドも高い。しかし、この手の技術者は、実はあまり役に立たないのだ。役に立たなくてプライドが高い、将来が心配だ。

あらためて言いたい、ユーザも技術者も人間なのだ。この当たり前のことをわざわざ大きな声を上げて言わないといけない時代だと思う。
そもそも仕事は人のため、社会のために行うものだ。人の成長無くして良い社会は生まれない。このシンプルな原点に立ち返ることが、人と社会の未来を創っていく。